Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

愛機VICTOR SX-700についてあれこれ

SX-700について語られる言葉には優等生や端正といったものがあると思う。しかし僕の抱いているイメージは異端であり始まりがぴったりくる。なるほど、確かにSX-700の音を聴けば前述のようなキーワードが語られるかもしれない。しかし、時代やビクターのスピ…

REFERENCE RECORDINGSに心を奪われる 〜優秀録音の宝庫〜

CD

師走に入り、年の瀬ももうじきというこの季節。懐も寒いが心も寒いのが例年の流れなのだが、今年は少し違う。懐は相変わらず心許なく寒々しいのである。しかし気持ちは暖かく、いや、熱くハートに火をつけてくれたものがあってオーディオ熱だけは一向に冷め…

BLACK MAMBAを飼い慣らしてみた オヤイデ自作用電源ケーブル ブラックマンバ

我が家の機器は国産で且つ年式の古いものが多いため、電源ケーブルを交換するタイプの機器はほとんどなく、D-600sのみが交換式だ。これまでは某社のケーブルにフルテックのFI-28M(R)とFI-15ERを組み合わせて使用していた。ところが諸般の事情により、かねて…

東京インターナショナルオーディオショウ雑感

初日の11月3日昼過ぎから見てきた感想をメモ代わりに残しておこうと思う。まず一番印象に残ったマランツから。B&W800Dを使用してのデモで、ネットワークプレーヤーをメインに紹介する時間だった。ソースはFLACが多かったように思う。他のブースと全く異なっ…

ルームアコースティックの福音か?簾を導入する

今週末にもD-600sが修理から戻ってくるらしい。しかしその到着を待たず、ルームアコースティックの改善に取り組んでいたのだった。きっかけは6畳オーディオさんの簾の間。このアイデアは実に素晴らしいということで、早速ホームセンターに簾を買いに走った。…

D-600sを修理に出した

長年の酷使に耐えかねたのか、はたまたこのとてもおかしな一年の夏を乗り切ったところで、図らずもがくっときたのか、ディスクトレイが開かず閉じずという症状が悪化して、ついに入院と相成った。そういうわけで居間からmarantzのCD6000oseを寝室に持ち込ん…

ブログの夏バテはアナログで乗り切る?

しばらく更新していない間アナログをちまちまと弄っておりました。僕の使用しているプレーヤーはKP-990というオートリフト付きのモデル。PSE騒動があった頃に、このままでは80年代のプレーヤーが手に入らなくなるではないか、と焦って購入したもの。今となれ…

MODOKIをさらに盛ってみた

MODOKIとはいま流行?の拡散柱状体を模した結果、柱状体ですらない呪術道具のような形状になってしまった調音パネルのことである。あまりにも呪術的過ぎると一部で評判、家人には非難轟々の代物であったので、見目麗しければ良いのだろう?俗人はこれだから…

キュートな声質の実力派シンガー、エミリー・クレア・バーロウ(Emilie-Claire Barlow)ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー(The Very Thought of You)

CD

数年来の友人は日本の女性ヴォーカルものが好きでよく聴いている。それならばとJAZZヴォーカルものを薦めてみるのだが、一向に首を縦に振らない。その友人によれば声が力強すぎて駄目なのだそうである。要はごついのだ。僕はそこで一寸、なるほどなと納得し…

FURMAN SS-6B改プラグ交換 AET PSE-018HG

かねてより懸案事項だった、SS-6B改のコンセントプラグを交換した。じつはWF5018から交換したいとは思っていたものの実際にどのプラグにするかまでは決まっていなかった。漠然と金メッキプラグか無メッキのプラグがいいなと考えていたのは、ロジウムメッキに…

オーディオテクニカの中庸を知る。ATH-CKM55レビュー

ちょっとしたオーディオ通ならば、オーディオテクニカが輝くような高音域を特徴に持っていることを知っている。テクニカ=ブライトサウンドというように。しかしATH-CKM55はその図式に当てはまらない。非常に良いバランスと聴かせ所を持ったカナル型イヤホン…

MODOKIただいま増量中

驚愕の1155円ルームアコースティック(笑)として日本オーディオ界に小さな波紋を投げかけているはずの円状拡散体MODOKI。もはや何を真似たのかすらわからないほど原形をとどめていないが、それでもMODOKIであると主張はしている。よく考えれば(考えなくても)…

THE MARS VOLTAはオーディオブートキャンプ

CD

オーディオシステムには基礎体力があると思っている。リニアリティやトランジェント特性がそれに当たると僕は勝手に決めつけているのだが、どんな音にもついていける体力、これはどんなジャンルの音楽を聴いてもきっと求められる要素だと思うのだ。それをみ…

KRYNA PRO(TIGLON) M1/4P+M2/4Pレビュー

物との縁とは不思議なものだ。友人の言によれば準備ができている者のところへ流れていくのだという。KRYNA PROのM1のレビューがM2まで引き寄せたのかもしれない。そういう意味ではまさに準備万端であったことは間違いない。 KRYNA PROのマグネシウムスパイク…

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様へお見舞いを申し上げます

また、被災されずとも復興を支援してくださるすべての方々と、落ち着いて生活をされている日本全国の皆様へ感謝と敬意を表します。オーディオブログにてこうしたトピックを扱うことに関して葛藤がありましたが、日本が遭遇した未曾有の大災害において、オー…

帰ってきたPM-88aSE

今年90歳になる母方の祖母が長生きの秘訣をタクシーの運転手に聞かれて、自分達のとこで作った豆を味噌にして毎日食べてるのが良いと言ったそうだ。なぜタクシーを使っているかといえば実は病院に通うためだったりする。健康管理に関してはマメである。マラ…

キース・ジャレット・トリオ 枯葉 Still Live

CD

オーディオシステムとリスナーの関係はプレイヤーと聴衆にほぼイコールだと思っている。それはオーディオを演奏家とみなすものではなくライヴ会場に迷い込んだのではないかと錯覚するほどに熱中する体験をStill Liveで味わったからだ。自分のやっていること…

ラヴェルピアノ作品全集 ルイ・ロルティ ravel complete works for solo piano-lortie

CD

オーディオをやる、とは変化を楽しむことだと僕は思っている。機器の入れ替え、アクセサリーの付与なども変化を求めての行動だ。それは音楽そのものに対してもそうだ。レコードやCDが提供する音楽は変わらないが、音楽は聴き手の精神状態や音楽体験によって…

留守居役 lihao.his acoustic iv 中華デジタルアンプ

メインで使用しているマランツのPM-88aSEを修理に出した。購入して暫くは調子が良かったのだが、保障期間を過ぎて半年もしないうちに動作が怪しくなってきた。左右の音量バランスが崩れ、左CHが必ず小さいという症状。それまではソースダイレクトを使って聴…

LUXMAN D-600s 一枚のCDから始まる話

現用のCDプレーヤーであるD-600sはある一枚のCDから購入を決めたという経緯がある。2001年か2002年か詳しくは憶えていないが、プログレッシヴ・ロックバンド、YESの「リレイヤー」をリマスターしたHDCD盤をそれと知らず入手して、その音質に驚いたのだ。今ま…

FURMAN ファーマン SS-6B改

オーディオを始めてそれらしいタップを買ったのはベルデンのPS-1650だった。それ以来長期に渡って信頼を預けていた。しかしあるとき魔が差したとしか言いようがないが、ドライバー片手にバラしてしまったのだ。PS-1650の中を見たときの光景は忘れられそうに…

 KRYNA PRO(TIGLON) マグネシウムインシュレーターM1/4Pレビュー

TITE-35Sを導入してすぐ、ネットショップを見ていたらKRYNA PROのM1が中古で出ていた。元々の価格が安いこともあり、ついポチろうと思ったが、TITE-35Sを買ったばかりでもありその時は自制した。しかし未練はたらたら。これを買わないのであればマグネシウム…

TAOC タオック TITE-35S インシュレーターレビュー

CDプレーヤーにがっちりした金属系のインシュレーターを敷いてみたいという欲求があった。これまではJ1プロジェクトの青丸とfo.Qスペーサーを重ねて使用していたが、もう少し密度感や低域の力感が欲しかったのだ。そこで調べるとTAOCのインシュレーターは低…

初心インシュレーターの記憶

インシュレーターはとても怖い存在だと考えている。音質、音色がとても変化するからだ。一度システムに組み込んで慣れてしまえばそのインシュレーターの癖を忘れてしまう。他のもので補おうとするとさらに深みにはまる。そこから脱するには好ましい変化と好…

吸音拡散パネルMODOKIをつくってみた

ルームアコースティックに関心も興味もあった。しかし和室というのはもともと響きがデッドな空間なうえに、寝室として使用している以上、ベッドパッド、毛布、掛け布団などが吸音材の役割を果たしてしまう。リスニングポジションから見て左側は押入れと襖で…

imaizumi式オーディオ用和室向け土台レシピ

御影石400×400×50mm以上(色は濃すぎない方が高域の癖が乗りにくい) 大理石とタイルの複合材300×300×25mm 御影石300×300×12mm+フェルト(この段はスパイスのようなもので、無い方が穏やかな音調) 滑り止めシート こんな感じのイメージ。見た目は微妙(笑)部屋が…

恐怖!和室の甘い罠

それまで自分の部屋としていた七畳半の洋室を追い出され現在の四畳半和室で寝起きするようになった。数年前のことだ。当然オーディオも引っ越した。それまで使っていたのは自作のロクハンフルレンジとVICTOR SX-11、TECHNICS SB-500などだ。今思えばセッティ…

現用システム

基本的に国産でバブル前後の機器が集まっています。システムなんて言うほど大層なものではないのだけれど、一応オーディオブログとして現用機器くらいは書いておかないといけないのではないか、という僕の思い込みと偏見によって曝け出されることになりまし…

四畳半からこんにちは

寝室兼用四畳半和室で音楽をより良い音で聴きたいと思ってしまった。 ベッドに寝転びながら雑誌をめくる。 時折はっとする音に耳を奪われ本格的に聴き入る。 自由気ままにくつろぎながら四畳半にいるように音楽と音を出す機械の話をしたい。 四畳半は我々が…

クリアー系のゼンハイザーMX470

年末に友人が出演するライヴに出かけた。仲間たちも大勢駆けつけてそれは賑やかな夜だった。ライヴがはねた後で里帰り中の友人が、どこかにイヤホン売ってないかなと聞いてきた。なんでもイヤホンを家に忘れて、途中で買ったものが聴いてられないほど酷いの…