Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

KRYNA PRO(TIGLON) M1/4P+M2/4Pレビュー

物との縁とは不思議なものだ。友人の言によれば準備ができている者のところへ流れていくのだという。KRYNA PROのM1のレビューがM2まで引き寄せたのかもしれない。そういう意味ではまさに準備万端であったことは間違いない。

KRYNA PROのマグネシウムスパイクM2は非常に軽量で小型。直径は33mmとM1と同じ寸法だが二つを重ねて使う場合一つだけ気をつけなければならない点がある。それはM2のスパイクに対し受け皿であるM1のざぐりが狭く浅いために、M2が転がり落ちやすく、設置にいささか神経を使うことだ。軽いものの下に敷く場合などには全く問題ないが、重い機材の下に入れようとするとコロコロ転がって苛々することがある。これに関しては僕が不器用なのかもしれないが、M1とM2をセットで使う人も多いのだろうから、ぜひとも噛み合わせを改良して頂きたいものだ。

さてこのスパイクセット、我が家ではCDプレーヤーとアンプに敷いて各々の設置方法の印象をまとめてみた。スパイクが上(通常とする)

通常で脚に敷いた場合M2単体とよく似たイメージで、アンプでは帯域バランスに変化はあまりなくが少し締まるような質感。CDプレーヤーには制振が効きすぎるのか非常に大人しくなる。高域低域ともに控えめ。

脚を介さず直接敷いた場合にはアンプでは全体的に柔らかくなりながらも、低域の量感が増え高域の伸びも抑えられることなくふんわりとした音の出方になる。

逆の設置を試みると押しなべて低域が主に削れてしまう。その分だけ高域が派手になるがバランスは悪くなると感じた。CDプレーヤーでそれが顕著に現れたので、ブーミーな低域にお困りの方にはお薦めできる設置方法だ。

様々な設置方法を試して、アンプに直接敷く方法を採用した。M1+M2は使い方によってわかりやすく変化が生じるので、インシュレーターを使ってみたい方には値段が手ごろなこともありとっつきやすい製品だと思う。