Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

FURMAN ファーマン SS-6B改

オーディオを始めてそれらしいタップを買ったのはベルデンのPS-1650だった。それ以来長期に渡って信頼を預けていた。しかしあるとき魔が差したとしか言いようがないが、ドライバー片手にバラしてしまったのだ。PS-1650の中を見たときの光景は忘れられそうにない。もはやトラウマになっているくらいテキトーな造りだった。もっともPSE法施行前の製品だったからかもしれないが。失意のなか、高い授業料を取り戻せる素敵なタップはないものかと探し当てたのがSS-6Bだった。

SS-6Bはノイズフィルター・サージフィルター付の6口タップと充実していながら価格が安いことがまず魅力。さらにノイズフィルタータップをオーディオに使った場合勢いが削がれたり、元気がなくなるという副作用もあると言われるが、SS-6Bはその副作用を感じさせないところが強みだ。ただやはり、プラグやコンセント、線材等の質はそれなりなので、「オーディオ」の為のタップとしては実はあるが夢がないと感じてもいる。


そこで僕はこのSS-6Bを改造して使用している。コンセントプラグをパナ電工のWF5018へ変更。渡り配線にすでに絶版となったアコリバ5N楕円単線を使用。コンセント二つをアメリカン電機の7210GDとし、ひとつオリジナルのを残している。ネジはステンレス製に交換してある。

本当はコンセントに関してもっとグレードの高いものをと考えていたのだが、SS-6Bの形状からしてコンセントの取付金具を切断しなければならず、他に流用できないのが勿体無いので断念した。しかし7210は素直で癖がなくその点では非常に優秀なコンセントだ。もう少し先になるとは思うが、プラグをもう少しオーディオっぽいものに変えたいと考えている。

改造後の音色は渡り線の影響か、タイトでガッツのある高域が出るようになった。見通しや解像感も向上し、7210侮りがたしといったところだ。実はHUBBELLのIG8300も取り付けたのだが骨太すぎてイメージに合わなかったこともあり、7210の印象が相対的に良くなっている原因でもある。

さてここまで改造してしまったが、やる価値があるかというと微妙なところだ。改造ベースとしてやり易い素材でもないことが一点。それから改造するくらいの人であれば一から問題なく自作できるはずなので、FURMANのノイズフィルターやサージフィルターが欲しいかどうか、ただそれだけだと思う。ノーマルで気兼ねなく使うのが一番賢いかもしれない。僕個人としては改造を施して満足していることは間違いない。

(2011年11月9日追記)
SS-6B改造というキーワードで来訪される方が多いので注意書きを。
改造は自己責任において行われるものです。改造の結果、火災などが起きた場合には保険が下りないこともあります。改造は熟慮の上行ってください。

http://www.electroharmonix.co.jp/furman/ss6b.htm

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