Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

REFERENCE RECORDINGSに心を奪われる 〜優秀録音の宝庫〜

師走に入り、年の瀬ももうじきというこの季節。懐も寒いが心も寒いのが例年の流れなのだが、今年は少し違う。懐は相変わらず心許なく寒々しいのである。しかし気持ちは暖かく、いや、熱くハートに火をつけてくれたものがあってオーディオ熱だけは一向に冷めない。

Reference Recordingsはアメリカのレーベルで、HDCDの生みの親であるキース O.ジョンソン博士がエンジニアを務めている。大植英次指揮ミネソタ管弦楽団(旧ミネアポリス交響楽団)の録音などで、特に熱心なオーディオマニア、クラシック愛好家に知られている。扱っているジャンルはクラシックにとどまらず、ジャズやカントリー、イージーリスニング系のものまである。最近はDVD-Rに176.4kHz/24bitのWAVファイルを入れてデータディスクとして販売してもいる。僕は名前だけは知っていたものの、特に入手するほどの認識を持ち合わせていなかったが、このサイトにRRについてのコメントをいただいたことと、よく巡回するサイトが紹介していたことから興味を持った。

さてこのレーベルとにかく音が良い。押しなべてみな良い。このように乱暴に言い切れる物などなかなか世にない。それ位の存在だ。何故どうして音が良いのか理由はわからないが、いくつかの特徴がある。まず録音物の自然さがある。まるでそこにオーケストラがあるような佇まいをあっけらかんと見せてくれる。音像や音場の不自然さがなく、ツギハギ感がない。二つ目に、音の立ち上がりの速さを捉えている。打楽器のパルシヴなアタック音が凄まじい速さで飛んでくる。三つ目に音のクリアさ。ダイナミックレンジも程よく取られているが、弱音がスポイルされることなく澄み切った音を聞かせる。我が家では自分のシステムが一段上がったのではないかと錯覚するほどだ。

僕が購入した中でこれはオーディオチェックに使えるなと感じたものがいくつかある。本当はいくつもある、なのだがとても全部は紹介できない。アーロン・コープランドの庶民のためのファンファーレ。これはトランペットの位置取り、定位感、音色と響きがよくわかる。さらに何度も打ち鳴らされる大太鼓や銅鑼、ティンパニのアタック感、伸び、量感など。Baroque Favoritesでは弦楽器とチェンバロの美しさと繊細さが顕著に現れる。大植英次ミネソタ管弦楽団ストラヴィンスキーでも春の祭典での圧倒的な大太鼓の力強さ、迫力。火の鳥では木管金管楽器の鮮やかさなどが出色で、わかりやすいポイント。

今のところクラシック物しか購入していないが、他のジャンル特にジャズものも併せて収集していきたいと思っている。

Copland-Third Symphony; Appalachian Spring Suite; Fanfare for the Common Man
Aaron Copland Eiji Oue
Reference Recordings (2000-08-15)
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Baroque Favorites
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Handel Pachelbel Lamon Fuller Helicon Ens
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Firebird Suite / Song of the Nightingale

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