Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

BLACK MAMBAを飼い慣らしてみた オヤイデ自作用電源ケーブル ブラックマンバ

我が家の機器は国産で且つ年式の古いものが多いため、電源ケーブルを交換するタイプの機器はほとんどなく、D-600sのみが交換式だ。これまでは某社のケーブルにフルテックのFI-28M(R)とFI-15ERを組み合わせて使用していた。ところが諸般の事情により、かねてからケーブル交換をしなくてはいけなかったのだ。ただこの自作の電源ケーブルの音が気に入っていたので、換えるのは忍びないと溜息をついていた。しかしこのたび意を決して交換に踏み切った。

インレットプラグに使用しているFI-15ERは3.5スケアまでのケーブルに限定されるため、価格とサイズがこなれているBLACK MAMBAを選択した。切り売りのBLACK MAMBAはオヤイデでしか扱ってないため、オンラインショップを利用して取り寄せ、付け替えた。ケーブルはそれほど硬くなく取り回しも良い。必要最小である短めの1mで作成した。実際にはオヤイデが長めに切ってくれているので1.1mだ。被服を剥く作業なども特に骨の折れることなく扱いやすいと感じた。

一応の完成図
エージングがてら試聴してみたのだが非常に癖のない素直な質感が印象に残った。地上最速の蛇から取ったネーミングは、打楽器のアタックに瞬発力を感じさせるところにその理由が窺えた。これはあくまで推測だが、フルテックのロジウムコンビではなく完成品のプラグであればもっとハイスピードで締まる感じになるだろう。フルテックのロジウムメッキはオヤイデの037系と違って、下地に銀メッキをしない分だけ、優しさのようなものがあるように感じる。BLACK MAMBAの完成品は特別仕様の無メッキなので我が家のフルテックより高域が通るのではないか。

少し話が逸れてしまった。エージング中のマンバは高域が僅かにきらめき、中域が充実し半歩距離が詰まるような印象、低域は中高域よりやや締まる。分離感良く全体の解像度も良好だった。ただ帯域バランスが若干上よりになったのが気になって、一旦分解し、ノイズビートテープとメッシュを被せて仕上げとした。この程度の変更では帯域バランスが変わるはずもないのだが、まあ気休めとおまじないのようなものだ。ノイズ対策や見た目という観点からは非常に安心感がある。

三日ほど通電しても特に大きなバランスの変化はなく、高域がほんの僅かマイルドになって、中域重視のケーブルになったという印象を受けた。ヴォーカル物などに良く働きかけるようだ。ストレートな癖のないケーブルと取り回しのよさでスタジオ向けのケーブルらしさを感じさせる。今回のケーブルの変更を受けて、スピーカーのセッティング位置を数cm壁際へ移動させた。

(コンセントに噛ませているのは電磁波吸収コンセントキャップ。効果のほどは定かではない)

オヤイデ NEO BLACK MAMBA-α(完成品)
http://www.neo-w.com/catalog/2009/06/power-cable-for-recording-black-mamba.html

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