Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

クリアー系のゼンハイザーMX470

年末に友人が出演するライヴに出かけた。仲間たちも大勢駆けつけてそれは賑やかな夜だった。ライヴがはねた後で里帰り中の友人が、どこかにイヤホン売ってないかなと聞いてきた。なんでもイヤホンを家に忘れて、途中で買ったものが聴いてられないほど酷いので新しく買いたいという。その話を聞いた仲間たちがimaizumiなら予備のいっぱい持ってるんじゃないのかと煽られてしまった。僕は仕方なくその酷いイヤホンと散歩用に使っていたMX55STREETを交換した。

さて散歩用がないということで新たにSennheiserのMX470を購入したのでレビューをしてみる。まず出てきた音は意外にもスーパークリアな透明感にあふれていた。ゼンハイザーといえば低域が厚くゆったりまったりのイメージだが、このMX470は音像がくっきり浮かび、スピード感あふれるタイプだ。
 ステージイメージもこの価格やインナーイヤーという制限を考えれば十分に広く、フラットバランスを好む向きには非常にお薦めだ。ただイヤーチップをつけない状態では非常に小さく、耳が大きい人には緩いかもしれない。チップを装着した状態では旧来のゼンハイザーらしい大きさになる。その点は注意が必要だ。
 Y字コードでクリップが着いているためケーブルが絡まりにくい。またそれに付随してタッチノイズなどはほとんど気にならない。ケーブル自体は太くなく細い方だがしなやかさがあり、それがタッチノイズの低減に一役買っているかもしれない。
 MX470より上の同シリーズにはボリュームコントローラーが装備されてしまっているため、ピュアな音の伝送という意味ではマイナスで、MX470のシンプルさが逆にシリーズ中での本モデルの大きな特長であり、また強みでもある。それがこのモデルを積極的に選択する大きな理由になるだろう。

http://www.sennheiser.co.jp/system/xb/sen.user.ItemList/id/7.html