Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

オーディオマニアのための極私的名盤vol.1 サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」


皆様いかがお過ごしですか。だんだんと涼しさが増してきて過ごしやすい秋から冬並行しようとするそんな季節ですね。早くもインフルエンザが流行しているということなので、必要な方は早めの対処をされると良いかもしれませんね。


新しいシリーズを立ち上げました。タイトル通りなのですが、久しぶりのディスク紹介となります。今までと違うのは、集中的に取り上げるのではなく継続し、散発的に紹介するということです。皆様のディスク蒐集に少しでも力添えできればと思っています。

それでは第1回目に入りたいと思います。これまたタイトル通り、サン=サーンスの通称オルガンと呼ばれる曲です。名演奏や名盤と呼ばれるものが数多くある曲だと思いますが、僕が選んだのはREFERENCE RECORDINGSのSAINT-SAENS SYMPHONY NO.3"ORGAN"です。規格品番はRR-136SACDです。僕の大好きなリファレンスレコーディングスの中でも、キース・ジョンソン博士が手がけていることで、近年では一際抜きん出た存在のように感じます。

曲目は序奏とロンド・カプリチオーソOp.28、ミューズと詩人たちOp.132、交響曲第3番「オルガン付き」となっています。ですので、第2楽章後半部(第2部)のオルガンで幕を開けるトラックを聴きたい場合は6トラック目を指定することになります。

さてそのオーディオ的快楽を求める方々に注目のオルガンですが、僕が初めてこのディスクを聴いたとき、拍子抜けした瞬間に恐怖ともいえる戦慄を感じたのでした。それは量感のある低域がドーンと来るようなものではなく、ひたすらに深く沈みこんだ超低域が地鳴りの様に襲ってきたからです。マイスピーカーであるCS2.3の低域再生能力をはるかに超えた超低音がこのディスクには含まれているように想像します。まさに底が知れないディスクです。低域再生能力に自信のある方はぜひトライしてみてください。

オルガンに注目が行きがちですが、全編を通して録音が素晴らしいのです。まるでホールにいるかのような、もしくは自分の部屋にオーケストラが来ちゃったかのような音場が展開されるのです。特に楽器の前後感が素晴らしく、例えばティンパニがステージの奥にいるのがとてもよくわかります。さらに素敵なことに、各楽器の音色や響きが生々しく、そして美しいです。どこを切っても楽しめる盤です。

Saint
Saint
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C. Saens Jan Kraybill Mark Gibbs
Reference Recordings (2016-07-08)
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