Bedroom Audio Style

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オーディオマニアの定番優秀録音女性ヴォーカル・マラソン・レビューvol.6最終回 NORAH JOHNES COME AWAY WITH ME(ノラ・ジョーンズ カム・アウェイ・ウィズ・ミー)

タイトルにある通り、今回の第六回で一応の最終回となります。ノラ・ジョーンズというとオーディオマニアのみならず、音楽好きの方ならだれでも知っている存在だと思います。このCOME AWAY WITH MEがはたして優秀録音か意見が分かれるところですが、個人的にはそうでない方に分があるようにも思います。しかしながらこの作品と次のFEELS LIKE HOMEあたりまではそれなりに優秀と言っていい出来栄えじゃないかと僕は考えています。ではどうしてこんなところで優秀録音などという仰々しいレッテルを貼って紹介しているかというと、単に僕が大好きだからにすぎません。そんなわけで用意した盤もSACDハイブリッドです。我が家にはSACDプレーヤーなど存在しませんが、どうしたわけか手元にあります。TOGP-15006です。

ノラ・ジョーンズというと9.11後のアメリカを癒したとも言われるスモーキーかつリラックスした曲と歌声が特徴で、ジャズで有名なBLUE NOTEに所属していますが、カントリー色が強いシンガーでもあります。ジャズとカントリーとポップスを最もうまくなじませている盤が1stであるこのカム・アウェイ・ウィズ・ミーです。オーディオ界でのノラ・ジョーンズというと、僕は大阪のとあるネットでも有名なオーディオ店さんを思い浮かべます。よくレビューに使っているのを目にします。

リファレンスソフトになるのはそれなりに理由があります。まず最大の特徴といえるのは、ヴォーカルの位置です。極力リヴァーブやエコーを抑えたヴォーカルは普通のソフトよりも前に、つまりリスニングポジションの近くに位置します。これが非常にわかりやすいので、ヴォーカルの定位チェックなどに役立ちます。次に全編でアルバムを彩るアコースティックギターの存在です。この音色や立ち上がりの速さ、響きなどは十分にチェック用として使える録音だと思います。

ほっと一息つきたいときにこのアルバムは貴方の安息の友になってくれるでしょう。

Come Away With Me
Come Away With Me
posted with amazlet at 12.11.15
Norah Jones
Blue Note Records (2002-02-01)
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