Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

電源ケーブルを自作する〜DH LABS POWER BULK CABLE〜


日に日に寒さが増します今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか。さて今日は前々から気になっていた、DH LABSのパワーバルクケーブルを組み立てて、音出ししてみたので報告したいと思います。

さてこのバルクケーブル、DH LABS ENCOREと印字されていますので、DH LABSのENCOREという電源ケーブルに使用されていたケーブルのようです。線材はOFHCで、太さが14AWG(2sq)の撚り線で、3芯となっています。アウタージャケットを処理するとわかるのですが、外側を2種類の被覆(もしくは同じ被覆)で保護されています。これなかなか珍しいのではないでしょうか。さらに内部はアルミフォイルで包まれ、コットンとシールド撚り線となっています。ぎっしり詰まっているという印象です。これのために作業性はあまり良くはありません。さらに被覆が硬いので作業性はさらに悪化します。しかし、そんなところに音へのこだわりと期待感が持てます。コンセントプラグにAETのPSE-018HG、インレットプラグにSTEREO誌の付録(オヤイデC-029相当)を取り付けました。

折角なのでSACD/CDプレーヤー、PD-D9mk2で比較テストをしてみることに。比較対象はPD-D9mk2の付属ケーブル、LUXMANの標準電源ケーブルJPA-10000です。ちなみにJPA-10000をこれまでは使用していました。試聴ソフトにはGrace MahyaのLast Live at DUGと川村尚子のラフマニノフ・ピアノ協奏曲2番を、いずれもSACD層で聴きました。

付属ケーブルは長い間、押入れの中で眠っていたハンデがあるのか、あまり良い音ではありませんでした。まず全体的に艶消しのマットな質感で、音の響きが少なくベースがやせていました。音や響きのあるなしがはっきりしていてジャズクラブの空間を再現しているとは言いがたい再生になってしまっていました。またピアノとオケが重なるところでの混濁が感じられました。

次に聴いたJPA-10000はずっと使っていただけあって、過不足ない、いつもの音を出してくれました。帯域バランスが良く、どこかが突出したところもなく、安定したフラットバランスです。安心して聴ける良いケーブルをLUXMANは付属品として付けているなと、あらためて感じました。

最後にDH LABSのバルクケーブルですが、ベースがJPA-10000よりもわずかに量感があり、エフェクトの乗りが良く、ヴォーカルのリヴァーブやギターの空間系が良く広がる印象です。SN感が良いのでしょうか。ピアノとオケの分離も悪くなく、重厚な弦の厚みを表現してくれました。ですがJPA-10000とは僅差です。この辺りは鳴らし始めの状態にあるDH LABSがまだ本領を発揮できていないのかもしれませんね。逆に言えば鳴らし始めで常用のJPA-10000といい勝負をするのなら、これからに期待が持てるということでもあると思います。


今回は久しぶりの自作が楽しめました。手ごろな値段で機器のグレードアップができそうなので、また嬉しい限りです。これからどう変化していくか暫く注意して聴いていきたいと思います。


購入先
http://www.cablesha.com/shopdetail/000000000415/ct6/page1/recommend/