Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

オーディオマニアの定番、耳にタコのライヴアルバム その2 ERIC CLAPTON/UNPLUGGED(エリック・クラプトン/アンプラグド)


暫く忙しくしていた為に更新が滞っていました。お久しぶりです。すっかり秋めいてきて、朝晩は肌寒さを感じるこの頃です。肌寒さを感じると僕はギターの音が聴きたくなります。ギターの弦の振動をボディが増幅して作り出される豊かな音を聴くと温かい気持ちになるのです。

さてそんな季節にぴったりの1枚をご紹介します。ギターの神様、スロウハンド等、様々な呼び名があるエリック・クラプトンの傑作アルバムであり、彼の小さな愛息が亡くなった後、友人達のサポートを受けてMTVアンプラグド(プラグを挿さないことからアコースティックなセッションを指す)に出演した模様を録音したライヴアルバムです。曲目はクラプトンが影響を受けたブルースの曲に、彼の代表的な楽曲、新曲を織り交ぜています。僕が持っている盤はWPCP-4950です。

それでは聴きどころについてですが、演奏内容の素晴らしさとは裏腹に、録音されている音を上手く再生しようとすると、意外に難しいソフトでもあると感じています。まず陥りがちなのは、ギターの弦の音が細身になりすぎて、聴きづらいという現象があります。カリカリにセッティングないしチューンしていくとこうなりやすいです。なるべくリッチなギターの響きで再生したいところです。それからこのライヴでは様々なギターが使われています。
 クラプトンの弾くアコースティックギターやガットギターにリゾネーター・ギター(ドブロと言った方が伝わりやすいでしょうか)さらに12弦ギターまで。バッキングギターのアンディ・フェアウェザー=ロウも様々なギターを使用しています。そのギターの響きの違いを再生できるとシステムの表現力は多彩だといえるでしょう。
 さらに付け加えるなら、ベースのネイザン・イーストがウッドベースを弾いているのか、それともエレアコベースを弾いているのかわかるというのもチェック項目として活用できると思います。そして最後に、2曲目以降にクラプトンが演奏するとき、リズムを取る足音がきっちり再生されるかが重要なポイントとなります。これを評価基準にしている評論家センセイもいるほどです。

ギターの音は一度は手にしたことがある人も多く、わかりやすいと思うのでシステムをチェックするのに使いやすいと思います。前述したように様々なギターや奏法が使われていますので、再現性の高さ、音色の多彩さを見るのにちょうど良いですね。一家に一枚ぜひ手元に置いていただきたい作品です。

ちょっとわかりづらいなという人はDVDを観てみるのも参考になると思います。