Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

オーディオマニアの定番、耳にタコのライヴアルバム その1 EAGLES/HELL FREEZES OVER(イーグルスヘルフリーゼズオーヴァー)

こんにちは。初夏というのに毎日真夏のような暑さが続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。僕はといえば、新しいスピーカーを導入してからというもの、過去に聴き飽きて放っておいた盤まで聴きなおすほど、音楽鑑賞に浸っています。

さて、このブログ、更新頻度も低いわけなんですが、それなりの需要というのもあるようでして、どうもオーディオマニアの定番とかオススメのCDなどを探している方が多いようなのです。そこでたいした枚数ではありませんが、所有しているCDの中から需要に見合う盤をご紹介しようというわけです。ただ、思い入れの深い盤も登場するので、昔話がしたいだけといった、純粋な情報というには無駄なものが多い記事になる可能性が高いので、その辺りをご容赦願えれば幸いです。もしくはタイトルとジャケットを確認してブラウザの戻るボタンを押すのでも一向に構いません。それでは始めてみようと思います。今回はライヴアルバムに焦点を当てて三回の予定でお届けしようと思います。第一回はこれぞというものを持ってきたいわけでして、期待に応えられるアルバムではないかと思います。


第一回はEAGLESのHELL FREEZES OVERです。規格品番はUICY-2447です。このCDのライナーノーツによれば、まさかのイーグルス再結成のツアーに先駆けて特別招待された観客を前に、MTV用のアコースティックアレンジの収録を行ったものを、スタジオ録音の新曲と共に抱き合わせで販売されたのがこの盤ということになります。僕がこの盤をちゃんと知ったのは、何度かここでも書いていますがLUXMANのD-600sというHDCDデコーダー搭載のCDプレーヤーを購入したときです。10年くらい前の話ですね。試聴させてくださいとお願いしたときに、どんなジャンルを聴きますかと尋ねられて、ロックやジャズですと答えた結果、店員が選んだのが、このイーグルスのヘル・フリーゼズ・オーヴァーに収録されている6曲目のホテル・カリフォルニアでした。スピーカーはJBLのS143で、アンプはマッキントッシュでした。オーディオの経験も音楽の経験もまだそんなになかった頃で(今でも大したことはありませんが)、店員の手元に見えたイーグルスのジャケットを見て、随分古めかしいものを聴かせる気だな。若いからってなめられているのかなと思ったものでしたが、出だしのギターとそれにかぶさる拍手の音を聴いて衝撃を受けました。それはもう唖然とするほど高精細で且つ緻密な音が凄い迫力で目の前に響き渡るという、それまでには考えたこともなかった世界でした。その後のパーカッションのリアルさにまたびっくり。あまりに有名すぎるリフが始まった頃には頭の中は真っ白で、こんなにすごい音が出るのかという恐れと興奮がないまぜになったような感情になりました。もうCDプレーヤーの試聴どころではなく、ただこの音を聴き続けていたいという気持ちでいっぱいでした。

D-600sを購入して気分良く帰るはずが、イーグルスのあの音が気になって頭から離れず、いつかはあのクラスのオーディオを揃えてやるんだという気持ちでいっぱいでした。そして自分のオーディオシステムにコンプレックスを抱き始めました。ところがある時、うちであのイーグルスはどの程度で鳴るんだろうと思い付き、CDショップでヘル・フリーゼズ・オーヴァーを購入したのでした。急ぎ家に帰り、ホテルカリフォルニアを頭出しして聴き始めた瞬間、僕は笑みを浮かべていました。なあんだ、騙された、あの時の音はこのCDが凄くいい音なのであって、ソースによる部分が大きいじゃないかと安堵したのでした。たしかにJBLマッキントッシュのコンビに比べれば落ちることは落ちるのですが、卑下するほどのこともないなと思えました。全くお騒がせなCDだと毒づきながら、すぐに愛聴盤になりました。その後思い出したことなのですが、90年代も終わりごろの都市型家電量販店のオーディオ・ホームシアターのコーナーではよくこのヘル・フリーゼズ・オーヴァーのDVDが流れていました。音の方には感心したことはありませんでしたが、ビデオとは違う映像が綺麗で、よく眺めていました。

Hell Freezes Over
Hell Freezes Over
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Eagles
Geffen Records (1994-11-08)
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