Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

優秀録音ピアノ編イリーナ・メジューエワ ショパン:スケルツォ(全4曲)

だいぶお久しぶりになりました。忙しさにかまけて更新が滞っていたのですが、それなりにやっています。

ハード類で欲しいものが少なくなり、後はもうMC昇圧トランスくらいかなというところです。アクセサリー類で言えば、スピーカーケーブルを切り売りから完成品へグレードアップしてみたいという欲はあるのですが、スピーカーの端子がYラグですと制限があるためバナナの方が安心して購入できるのです。しかしながらバナナの完成品は少ないという現実があります。さてどうしたものか……と逡巡してる間に日が経っていました。

今日はネットの定番ではなく、足で稼いだ優秀録音CDをご紹介しようと思います。いつもですと、ネットの海を泳ぎながら先達による優秀録音盤の紹介はないかと探しているのですが、珍しくといいますか、たまたま手にしたCDがとても素晴らしい録音だったので驚きと共にお伝えしたいと思っていました。


イリーナ・メジューエワショパン:スケルツォ(全四曲)です。録音は2002年の11月26日から27日だそうで、場所は富山県魚津市の新川文化ホールです。このCDを出しているのが日本の若林工房というレーベルで、調べたらメジューエワさんのピアノ作品をたくさん世に出しているようでした。24bitデジタルレコーディングと帯に書いてあります。規格品番はWAKA-4101です。

音はかなり生々しく、空間を切り裂くような打鍵と共に適度に広がるホールの残響があまりにもリアルで、僕はCD一曲目のスケルツォ第2番の冒頭でノックアウトされました。ダイナミックレンジも広く取られていますが、聴きにくさは皆無で素晴らしいです。強弱、緩急、巧みな演奏と表現を余すところなく克明に切り取っていると感じられます。ピアノがお好きな方にはぜひ、そうでない方でも優秀な録音がとにかく聴きたいという方にもおすすめです。

若林工房という日本のレーベルがこれほど素晴らしい録音を残していることに賛辞を送りたいと思います。

ショパン:「スケルツォ集」 WAKA-4101

若林工房
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