Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

TOPPING TP20-MARK2雑感


我が家にTP20-MARK2がやってきて1か月ほど経った。そろそろ頃合いだろうということで、軽い雑感、インプレらしきものを残そうと思う。システム的に我が家のPCオーディオ環境はチープである。チープというよりもむしろ怠惰というべきかもしれない。何しろオーディオI/FやUSB-DACの類は全く使用せず、PCのオンボードからの直出しである。スピーカーは自作8㎝フルレンジのバスレフ。こんなものでも、いちマニアとして決して良いとは言えないがそこそこの音が出る。

さてTP20-MARK2に焦点を当てていく。TP20-MARK2は定評あるトライパスのTA2020を使用したデジタルアンプで、ACアダプタには14V4Aのスイッチング電源がついてきた。電源スイッチは前面にあり、後方にあるタイプのものと比べてこれが非常に使い勝手が良い。先代のacousticⅣが後方にスイッチがあり、モニター越しにスイッチをon/offしていたのが故障の遠因になっていたことを考えると、精神衛生上にもよい。ギャングエラーなどもなくとても真っ当なアンプだ。やはり筐体が小さいだけあって、背面のスピーカー端子は窮屈だ。太いケーブルを使いたい向きにはバナナプラグの使用をお勧めする。暗闇の中では高輝度青色LEDが存在を主張しすぎている、これは付属のスイッチング電源も同様。

acousticⅣとの比較をしながら音質について書いてみる。まず一聴してわかることは、聴感上の高域に華やかなアクセントがあること。これはTA2020の癖だと思う。昔TA2020の自作キットを友人であるジュンコフ氏に手伝ってもらいながら組んだことがあるが、似通った高域の癖があった。自作キットの方が改造のせいもあるだろうが、ピーキーな音で、今回のTP20-MARK2は広く万人に受け入れられる音だ。acousticⅣは高域がまろやかで低域の押し出しが厚かった。それに比べればTP20-MARK2の低域は厚くはないものの必要十分にある。ボーカルは僅かに若く聴こえる。全体的にカチッとまとまった音色で清涼な雰囲気のする音だと思う。高域の華やかさに引っ張られてのものか、解像感、分解能ともに良好に感じる。acousticⅣよりは奥行き感もあり、ホールの残響感やPOPSのリバーブなどはよく描いている方だ。

今更ではあるが、価格から考えて優秀なアンプだ。


2014年8月24日追記
切り売りのスピーカーケーブルを使用するときにスピーカー端子が窮屈とはいえ、バナナプラグに対応しているというのは他の同アンプICを使用したアンプと比べた時に大きなアドバンテージがあります。例えば太いスピーカーケーブルを使用したいといった時など、マニアライクな要求にも応えてくれるのは嬉しいですね。

メインスピーカーに繋ぐ機会があった時に、メインのスピーカーケーブルの一本であるアナリシスプラスのBlack Oval 12(完成品で両端ともバナナプラグ)を繋げられたのは、インプレの正確性をあげるために役立ってくれたと思います。こういったとっさの時の対応力が中華アンプの中でもTOPPINGが優れているところではないでしょうか。

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