Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

ルームチューニング天井編〜いつものごとくリーズナブルに〜

正月に暇をもてあまして天井のルームアコースティックに手を入れようと考えた。しかし考えたまではよかったが、実行するとなると意外と難しい。普段手の届かないところだから作業性も悪い。そもそも天井に何を設置するかまるで決まっていなかったのだ。スピーカー背面のように簾を配置するか、しかしこの時期ホームセンターに簾が売っているとは考えにくい。定番の布やタオルは以前に張ってみたことがあるが、いまひとつ効果を感じられなかった。


こういう時は先達の知恵を拝借するに限るということで、オーディオブログを読み漁るうちにとても素晴らしいものを見つけた。園芸用の苗を育てるためのカップがそれだ。早速ホームセンターへ物色しに行くと、緑色の樹脂でできた大小様々な連結式のカップがあり、ひとつ60円弱で売っている280×280mmのものを8つほど買い込んだ。5×5cmほどの隙間が天井とカップの間に生じるのでそこには住宅建材のグラスウールを詰めることにした。グラスウールはスタジオなどの防音でおなじみで、スピーカーの自作にも吸音材としてよく使われる素材だ。カップの底面には小さな穴が開いているのでここから吸気ができる。

天井の化粧板に(これが薄くてペナペナで非常に萎えた)ダルマピンを刺して留めるという方法で設置した。見ようによってはQRDのシーリングパネルみたいだ。あちらはもっと凸凹の高さにばらつきがあってよりランダムな反射をしそうだが。色が緑過ぎて毒々しいがカーテンも緑系の色なのでよしとする。


その効果のほどであるが、リスニングポジションでの天井の鳴きを抑えるには至らなかったものの、試聴用のディスクをかけると、すぐに左右方向に広がりが出たのがわかった。これほど明確に違いが出るとは思わなかったので感激した。以前リスニングルーム後方のルームチューンで高さ方向に伸びが出たことを考えると、左右をチューンすれば奥行きが出るのかもしれない。しかし我が家ではそこは窓と襖でチューンしにくい。これをどうしようか、欲と課題が生じてしまった。