Bedroom Audio Style

寝室で、気負わずに良い音と気持ちの良い住環境を求めていくトコロです。

コントロールアンプLUXMAN C-70fを導入しました

お久しぶりです。暑い日と涼しい日が交互にやってきて体調を崩しやすい気候です。皆様にはどうかご自愛くださいますよう。

さて、ついにマイシステムもプリ・パワーのセパレート化を実現しました。といってもパワーは今まで使っていたラックスマンのL-507sを使用しています。L-507sがプリパワー分離可能だったからできた技ですね。

一般に言われていることですが、プリメインアンプはどうしてもコストの関係でパワーアンプ部にお金がかかってしまい、プリの方にコストダウンのしわ寄せがきてしまうそうです。プリメインアンプの最高級機等ならそんなこともないのかもしれません。逆に一体型ならではの良さがあるのかもしれません。こればっかりは比較試聴してみないとわかりませんね。

前置きが長くなりました。一般的なプリメインアンプの弱点と思われるプリ部をグレードアップさせれば更なる高音質化を実現できるはず、ということで導入を検討していたプリアンプですが、資金はそれほど潤沢ではありませんでしたし、予算内で買えるアンプとしてマークレビンソンのNo.38Lが上がっていました。しかし、マークレビンソンは電源コードのインレットがアンプの底板にあるという特殊な仕様のため除外。結局、大きくて物量が投入された国産のラックスマンを選びました。故障のときもお金以外の心配をしなくていいですし。

C-70fは特に人気が出た機種ではありません。むしろ不人気機種なのではないかと思います。ではなぜそれを選んだのかというとC-70fから高音質アッテネーターLECUAを初めて搭載し、ボディカラーがシルバーに変わったからです。音質的には前のC-7f辺りから従来のトーンとは違うものを持ってきたわけですが、それを推し進めてラックスマンが現代的なアンプを生み出そうとした気概を買ったともいうべきでしょうか。C-70fを入れる前の音は、甘く柔らかで、馬力もありました。しかしそこを変えたいという気持ちが強かったのです。もっと峻烈な音も出て欲しい。さらなる透明感や解像感を期待していました。

導入してみて2週間くらい経ちますが、透明感、解像度、スピード感、サウンドステージの広さ等は納得の音でした。しかし代わりに失ったものもあります。甘さや艶と言われるもの、シルキーな感覚。これらはfシリーズになって失ったと言われています。実際そうでした。プリの音が支配的なんだろうと思います。

今回プリを入れてみて痛感したのは、録音の印象はシステムによって大分変わるということです。僕のライブラリでは珍しいポップスの坂本真綾を聴いていた時でした。なんだかごちゃごちゃした録音だなと思っていたBe mine!という曲がきっちり分離されて色鮮やかに鳴ったのでした。ミックスやマスタリングしたエンジニアはこういう風に聴いていたのかもしれないなと納得できたのでした。

次はどこへ向かうかさっぱり決めていない次第です。


ラック全景